見積だけでも早くできませんか?
「外構工事やお庭の見積」
■高い?安い?
単純に「150万円」と数字だけ聞くと高いのか安いのか分かりませんよね。物の値段はそれに対する価値です。お庭の見積での価値とはどういったものでしょうか?
「駐車場のコンクリートと門扉と石のアプローチとウッドデッキが付いて150万円!」
これは安いのでしょうか?高いのでしょうか?
この条件で見積を作っても使う素材や大きさで内容は全然違うものになってしまいます。例えば駐車場のコンクリートは2台が悠々と止められる広いスペースですが、門扉は昔からあるアルミ色の簡易なモノが付いたプラン。もう一つは駐車場の大きさは普通自動車+軽自動車がギリギリ停められるスペースまで。その代わり門扉をロートアイアンのお洒落なタイプにしたプラン。
どちらのプランが「正解」とかではなくて、どちらが「お客様の希望やライフスタイルにあっているか」ではないでしょうか?
■僕たちプランナーは、あたかもその家の住人になって「生活」を考えます。
リビングから外を見たときにお隣の窓はどんな位置に見えるんだろう?
この花壇に水をやるときはどこからホースをひっぱるんだ?
夜になった時、玄関の灯りは門の外にある階段まで届くの?
新しい分譲地で風が舞うこの地域、この植物は耐えられるかな?
一つ一つの課題を今までの経験と照らし合わせて、答えを図面に落とし込んでいきます。導線を考えたり、階段やスロープなどの高さを考えたりもします。ブロックを何段か積むにしろ、その高さに意味はあるのです。
■もちろん使い勝手ばかりではなく、デザイン的な見え方も考慮しながらプランは進めます。
建物の特徴はどこにあるのかな?
モダン・アンティーク・トラディショナルなどのスタイルは?
カラーはメリハリを効かせるのか?落ち着いた色合いでまとめる?
今回のデザイン的なポイントは?
などなど、一つ一つの素材を好きに選んで使える代わりにそのデザイン的な組み合わせは無限大。いつも本当に難しいなあと思いながらプランを描いています。高い商品並べたから素敵になるとか絶対にありませんしね。
本当にいろ~んな事を考慮しながらそのプランを煮詰めていくんです。そこに住むご家族が少しでも楽しく快適に過ごせるように。「この庭作って良かったな」と思っていただけるように。
そうしてできたプランをもとに現場状況に照らし合わせながら見積を作っていきます。この土地だと高低差があるからコンクリート打つにはポンプ車が必要になるな~とか、既存のブロックが汚れているから洗浄してからでないと塗装がのらないな、とか工事でも考えることいっぱいあるんです!!
見積の金額は単純に数字での大小ですが、この数字が出てくるまでには大変な労力が隠れているんですよ~。というお話でした。
「先に見積だけでもいいので早くできませんか?」
よくこのお言葉いただくんですがいつもゴメンナサイしています。本当にそんなに簡単に出ないんですよ~(T_T)
ささっと描いた下書きをカメラで撮ると、即座にプラン&見積ができるようなアプリができることを夢見る ぐるほそでした(笑)