樹木の施肥作業~入門編~

樹木を丈夫に育てる為には、肥料を与える必要があります。

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肥料の種類


肥料の種類を大きくわけると、有機肥料と化学肥料に分かれます。

有機肥料


油かすや骨粉、鶏ふん、牛ふん、魚粕など100%自然素材を使った肥料です。
微生物が原料を分解することで効力を発揮するため効果が出るまでに時間がかかりますが、
その効果はゆっくり長く続きます。



化学肥料


無機質の肥料原料を化学的に加工して作られています。
必要な栄養素が効率よく配合されているため、すぐに効果を実感することができます。



肥料を与えるタイミング

元肥(寒肥 かんごえ)


春から始まる木の成長を助けます。

この時期の植物は休眠している為、肥料は必要なくすぐに吸収するわけではありません。
寒い時期に与えた肥料は土中でゆっくりと分解され春の成長期に効き始めます。



時期・・・冬季(1月~2月)

肥料・・・油かす、骨粉、鶏ふん、牛ふん、堆肥などの有機肥料。

施肥方法・・・根元そばではなく、樹木の枝先のちょうど真下あたりに溝を掘るか穴をあけ肥料を入れて埋め戻します。穴を掘るときスコップで太い根を切ってしまうことになりますが心配ありません。根を切ることによって新根ができるので樹木の生育が良くなります。


追肥(お礼肥)



花が咲いた後や果実を収穫した後に、疲弊した植物への栄養補給として与えます。


時期・・・開花結実後(5月~7月)


肥料・・・液肥や化成肥料などの即効性の高い肥料が向いています。


施肥方法・・・根の周りに軽く一握りほどまきます。